沖縄では今が旬の「ビーツ(テーブルビート)」。
「ビーツ」を使った代表的な料理といえばなんといっても「ボルシチ」ですね。
日本ではロシア料理ということで認識されていることが多いと思いますが、実はウクライナが発祥地ということで、2022年7月1日ウクライナのボルシチ料理文化がユネスコ「緊急に保護する必要がある無形文化遺産リスト」に登録されています。
ウクライナで誕生した「ボルシチ」がロシアやポーランドなどの周辺地域へ広まり、それぞれの地域独自の作り方で食べられるようになったようです。
その「ボルシチ」はタイのトムヤンクン、フランスのブイヤベース、中国のフカヒレスープと並んで世界三大スープ(4種類のスープが挙げられます)の一つでもあります。
さて、その「ボルシチ」に欠かせない食材「ビーツ(テーブルビート)」は地中海沿岸原産のヒユ科の野菜でスイスチャードやフダンソウ、また砂糖の原料にもなる「テンサイ(砂糖大根)」の仲間です。
この「ビーツ」は“奇跡の野菜”“食べる輸血”とも称されるほどの栄養豊富なスーパーフード。
その理由はカリウムや鉄、造血のビタミンといわれる葉酸やアミノ酸の一種「ベタイン」を多く含んでいます。またビーツのもつ鮮やかな赤紫の色素は「ベタシアニン」というポリフェノールで強い抗酸化作用がありますので、疲労回復、アンチエイジング効果も期待できます。
今回はその沖縄産の「ビーツ」を使った我が家流のボルシチを紹介したいと思います。
ウクライナの人々が1日も早く、郷土料理「ボルシチ」を囲んで、温かな一家団欒の日々を過ごせますように。祈る思いで作らせて頂きました。
「當間家のボルシチ」
材料(4~6人分)
ビーツ300g、牛コマ切れ肉 200g、玉ねぎ(中玉)1個、人参1本、青パパイヤ約100g、キャベツ100g、トマト缶300g、固形コンソメ1~2個、バター大さじ1、ローリエ2枚、水800cc、セロリの軸、葉(あれば) 塩コショウ適宜、レモン汁(私はシークヮーサー果汁を使いました)少々、サワークリーム適宜(トッピング)、ディル又はイタリアンパセリなど適宜(トッピング)
作り方
1.玉ねぎは薄切り、ビーツ・ニンジン・パパイヤは皮を剥き細切り、キャベツは少し荒めの細切りにし、細切りにしたビーツは少量のレモン汁をかけておく(発色がよくなります)。
2.フライパン(26cm以上深めのもの)にバターを引き牛肉を炒め、一旦取り出しておきます。
3.2のフライパンで玉ねぎを焦がさないようにしんなりするまでよく炒めさらに人参、パパイヤを加えよく炒めます。
4.3に2の牛肉とトッピング以外の残りの材料を全て入れ水は材料がかぶるくらいにし、沸騰したら弱火で30分ほど煮込み、塩コショウで味を整えたら、一度火を消し休ませる(味を全体に馴染ませるため)。
5.4を温め器に盛り、仕上げにサワークリームとディルやイタリアンパセリなどを散らして出来上がり。