野菜ソムリエプロ當間好乃の「ココロ癒されるシマグンボー」

新年度がスタートし、何かと気疲れの多い時期になっておりますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
どうぞご無理のないようにと願います。

さて、今回私が注目したのは、沖縄では「シマグンボー」と呼ばれている沖縄県産のゴボウです。
店頭でよく目にするすらっとした長いゴボウとは違って、短めで少しゴツゴツして側根が多いことが特徴です。
しかしながら、その風貌とはうってかわって、その上品な香りと柔らかな食味に、心も身体も癒されるようです。
島野菜(伝統的農産物28品目)には入っていないものの、希少価値の高い食材として古くから愛されてきた食材です。

日本では全国各地に伝統野菜としていろいろなゴボウが栽培されており、岐阜市の島地区で栽培されているゴボウを「島ごぼう」として岐阜県が飛騨・美濃伝統野菜として認証しています。

ところでその「ゴボウ」、健康食材としてよく知られるところですね。
水溶性食物繊維としてのイヌリン、不溶性食物繊維のリグニンの両方が豊富に含まれているということ、また優れた抗酸化作用であるポリフェノールの一種クロロゲン酸や、葉酸、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。
ですので血糖値の上昇を抑え、脂肪の蓄積を抑える効果、抗がん作用も期待できる優れた食材と言えます。
美味しいものは、身体にも良いということでしょうね。

先日、南風原町にあるくがに市場で、美味しそうな「シマグンボー」に出会いました!
その香りを堪能すべく、今晩は鳥とシマグンボーの炊き込みご飯と、豆乳と白味噌で仕上げたシマグンボーの和風ポタージュにしました。
道の駅などで見かけましたら、使い方は一般的なゴボウと全く一緒ですので、ぜひご賞味くださいね。

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