こんにちは。野菜ソムリエプロの當間好乃です。
新年度を迎え気忙しい春を迎えていらっしゃる方も多いかと思います。
先日沖縄では台湾での大きな地震の影響で、津波警報とともに緊急避難命令が出され、一時緊迫した状況になりましたが、事なきを得ました。
しかしながらお隣、台湾では甚大な被害が出、人命が失われております。
能登半島地震に続き、やりきれない思いでいっぱいです。心よりお見舞い申し上げたいと思います。
不安になることも多い昨今ですが、ふと外に目をやると、鳥はさえずり、木々は力強く芽吹き、草花は花を咲かせ春の訪れを教えてくれています。人類も皆そうでありたいと願います。
今回は世界に誇るべき日本生まれのお野菜「小松菜(コマツナ)」についてお話したいと思います。
小松菜(コマツナ)はアブラナ科のツケナ類(野沢菜、チンゲンサイなど)の一種で、江戸時代初期、現在の東京都江戸川区小松川付近で品種改良され栽培され始めたと言われています。
江戸幕府八代将軍、徳川吉宗が鷹狩りで西小松川を訪れた際、そこで食した餅のすまし汁に添えられた青菜が大変お気に召し、その地に因み将軍自ら「小松菜」と命名したと言われています。
一説には五代将軍、綱吉によって名付けられたとも言われます。
そんな将軍が愛し、名付けられたお野菜「小松菜」が今日では日本全国で栽培され日本中の和食、洋食あらゆる料理に利用され食されています。
小松菜はシュウ酸をほとんど含まないため、アク抜きをする必要もなく生でも食することができる優れものです。
しかもその栄養成分はβ-カロテン、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維が豊富で、中でもカルシウムの含有量は群を抜いており、ほうれん草の約4倍もの量を含んでいます。
そして何よりも大切な要素である将軍のお墨付きの「美味しい。」ということ。
日本全国に広まる理由があるわけですね。
今回そんな優秀な「小松菜」を植物酵素ごと頂いちゃう、というちょっと欲張りな我が家の簡単スムージーをご紹介します。
湿度が高く体がなんとなくだるく感じる時にこの小松菜のスムージーを朝飲むと、私は気分も身体もキリッと引き締まる感じがするので大好きです。
一週間分まとめて冷凍してストックしておくと忙しい朝でも、大丈夫!!ささっとできちゃいます。
生で食べることができるお好みの野菜(私の場合、小松菜の葉1~2枚、セロリの柔らかい部分とニンジンそれぞれ親指一本分くらい)をカットして1杯分ずつを小分けにして冷凍しておき、あとはそのとき家にあるお好みのフルーツ(リンゴやバナナなど)で甘さをプラスし、シークヮーサーやレモンの果汁で酸味のアクセントを入れ、氷を2個ほど入れたらあとはミキサーにおまかせ。
これだけで充分美味しい栄養豊富な、食物繊維、食物酵素たっぷりの欲張りスムージーができます。
いろいろと季節ごとに自分流にアレンジするのも楽しいと思いますよ。
ただし薬効成分の強いもの(薬草と言われるもの)やアクの強いお野菜はお勧めできません。
栄養豊富なスムージーとはいえ、唾液を介さない事によるデメリットもあります。
またカリウム制限のある方は注意が必要です
。必ずお医者様に相談して下さい。
食事に置き換えることはできませんので、あくまでも捕食として、バランス良く頂きたいですね。
生きることは食べること。
食べることは生きること。
楽しく生きるためには、楽しく食べることですね。