野菜ソムリエプロ野原長乃の「沖縄には欠かせない地(ジー)豆(マーミ)」

こんにちは。
いつもベジコラボをご覧いただき、ありがとうございます。
野菜ソムリエプロ、食物アレルギー対応食アドバイザーの野原長乃です。

地(ジー)豆(マーミ―)とは沖縄の方言で落花生のことを言います。
南アメリカ原産でマメ科ラッカセイ属の一年草です。
花が終わると地中に潜ってサヤをつけます。
花が落ち、生まれる(実が生まれる)という意味から落花生と名付けられたようです。
伊江島の特産物として知られていて、ジーマ―ミ豆腐でおなじみではないでしょうか。
旬は8月~9月に収穫され、加工用と自家消費する程度で生産されているため、ほとんど出荷されていないといいます。

先日コミュニティ沖縄の役員で野菜ソムリエプロの奥間美佐江さんの畑で落花生の収穫体験させていただいた貴重な地豆(ジーマーミ)を使いました。
琉球王朝時代には宮廷菓子としてジーマーミ豆腐やチールンコウが作られていました。
その他にも落花生をサヤから取り出したピーナッツを使った料理がたくさんあります。

落花生にはオレイン酸、リノール酸、糖分の代謝を助けるビタミンB1が多く含まれ、身体のあらゆる部分を作るタンパク質や美容、老化防止、動脈硬化の予防が期待できるビタミンE、コレステロール抑制効果が期待される不飽和脂肪酸も多く含まれています。

ここで気を付けてほしいことは、落花生は特定原材料8品目の一つだということです。
食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになったもののうち、特に症例数や重篤度から表示する必要性が高いものを「特定原材料」と定め、法令で表示が義務づけられています。
ピーナッツは少量でも危篤なアレルギー反応を起こす可能性の高いアレルゲンです。
アナフィラキシーを起こしやすい食べ物として、2011年で卵27.6%・牛乳23.5%・小麦17.7%・そば7.1%の落花生4.5%となっていますが、最近では増加傾向にあるようです。
食べ過ぎにご注意ください。
落花生にアレルギーをお持ちの方はご利用をお控えください。
落花生の代替えとしてブラジルナッツ、タイガーナッツ、カボチャの種やうずら豆、ひよこ豆などがあり、料理によって選択して使えます。

「ジーマーミーとウリズン豆の炒め物」

今回はサヤから実を取り出したピーナッツを塩ゆでし、ウリズン豆と島トウガラシ、島ニンニクを油で炒め粟国の塩・ピパーツで味付けしました。

・材料 4人分 小鉢用
ウリズン豆 8本・・・塩ゆでし(2分程度)ななめに切る
落花生 8個(実16個)・・・塩ゆでし(10分程度)縦に4等分する
島トウガラシ 1/2本・・・種を取り細い小口切り
島ニンニク 2かけ(小さめなので2つ)・・・みじん切り
シママース(塩) 2g
ピパーツ(コショウ) ひと振り程度
油(米油)  大さじ2

・作り方
1.ウリズン豆と落花生の実を塩ゆでします(塩は分量外)。
2.島ニンニク、島トウガラシを切る。
3.フライパンに油、②を入れて香りが出たら①を入れ炒める。
4.シママースとピパーツで味付けし出来上がり。

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