野菜ソムリエプロ當間好乃の「沖縄を救った恩人・野國總管と甘薯と野国いもと」

野國總管(のぐにそうかん)は沖縄に最初にサツマイモをもたらし、飢えや飢饉から救った恩人、偉人として知られていますが、で名前は?となると…。
それが実はその本名は不明なのだそうです。なんとも残念な思いがします。

今から遡ること418年、西暦1605年(慶長10年)尚寧王の時代、当時首里王府の進貢船の總管であった野國總管が中国福建省福州より甘藷の苗を鉢植えにして持ち帰り、郷里の野國村(嘉手納町)で栽培したのが始まり。
その後、野國總管に栽培方法を習った儀間真常により広められ、その15年後には沖縄全島で栽培されたとのことです。

400年余幾度となく繰り返された災害や飢饉から、また戦後の多くの先人達の命を、今の私達に繋いでくれた野國總管の偉業とサツマイモに思いを馳せずにはいられません。

野國の生まれ故郷の嘉手納町では2005年、その偉業を奉祝する「野國總管甘薯伝来400年祭」が全町民の手によって挙行されました。
またその慶賀を機に甘薯を「野国いも」の愛称で呼ぶことが宣言されました。
町民の野國總管に対する厚い感謝の気持ちと思いの表れですね。
本当に素晴らしいことだなと思います。

さて、今がまさに旬の甘薯(サツマイモ)ですが、道の駅などに行くといろんな種類のサツマイモがゴロゴロと並んでいて、見ているだけで楽しくなります。
甘いだけがサツマイモじゃない、いろんな色、いろんな食感、いろんな風味や特徴をそれぞれに楽しんでほしいなと思います。

栄養学的にもサツマイモにはビタミンCをはじめ、ビタミンE、β-カロテン、紅芋(紫芋)にはアントシアニンなど抗酸化力に優れた成分がいっぱいです。
さらには腸内環境を整える食物繊維も水溶性、不溶性の両方を含んでいますので優れた健康効果が期待できます。

今回は、南風原町の「くがに市場」で購入した「ちゅらまる」「沖夢紫」「美ら恋紅」を使って芋餅のお団子を作りました。
冷蔵庫に入れても柔らかく、優しい食感と風味が残暑の疲れた身体を癒してくれますよ。
私はきな粉と自家製のもちきびご飯で作る甘酒をかけて食べますが、甘味は黒い蜜などお好きなものでお楽しみいただければと思います。

お芋は炊飯器でスイッチポン!
白玉粉とお芋の分量も半々で簡単ですのでご家族でお喋りしながら作ってみて下さいね。

「フワッと柔らか芋もち団子」(約15〜20個分)

・材料
蒸し芋(皮を剥いて正味)  50g
白玉粉          50g
水            40cc〜50cc
砂糖           大さじ1

・作り方
1.炊飯器に水を底1cmほど入れよく洗ったサツマイモを丸のまま入れ普通モードで炊く。底上げできる網など敷けば尚良し。炊飯器によっては調理を禁止しているものもありますのでお確かめ下さい。
2.1の皮を剥き分量分の芋を温かいうちにマッシャーで潰す。
3.白玉粉、水、砂糖はボールに入れ混ぜ合わせ、2を加え入れて滑らかになるまで練り、一口大に丸めお団子を作る。耳たぶくらいの柔らかさが目安。黄色の団子はサツマイモのちゅらまる芋、紫は紅芋の沖夢紫と美ら恋紅、緑は芋ではなくヨモギパウダー2gを加えました。
4.鍋に湯を沸騰させ、3を茹で、浮き上がってきたら取り出し、冷水にさらして水気をとったら出来上がり。きな粉やお好みのシロップをかけてお召し上がりください。

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