ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、
このメンバーブログを通じて、
一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。
青い空の下、風にそよぐさとうきび畑は、沖縄を代表する景色のひとつです。
旧盆にはご先祖様にお供えする杖にもなる、さとうきび。
沖縄土産の定番として愛されている沖縄黒糖の原料でもある、このさとうきびは、
沖縄が誇る伝統的農産物に数えられています。
これから気温が下がるにつれて糖をたくわえ、
糖度がピークとなる12月から4月にかけて収穫されます。
沖縄県の耕地面積の約半分をさとうきび畑が占めているのですが、
この多くは上白糖などの原料となり、
黒糖となるのは、わずか5~6%しかないのだとか。
では、沖縄県内のスーパーや土産物店の店頭に並ぶ黒い砂糖は、すべて沖縄黒糖?
実は、そうではありません。
まだ不純物が残る粗糖や結晶にならなかった糖蜜を黒糖に加えた「加工黒糖」、
黒糖は一切含まれず粗糖と糖蜜だけで作った「加工糖」もあるのです。
現在、黒糖を製造して沖縄県外へ出荷しているのは、
伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の八島だけ。
個々の島のさとうきび100%で作られた黒糖のみが、
沖縄県黒砂糖協同組合が認定する沖縄黒糖なのだそうです。
八島の黒糖の製法はほぼ同じですが、
土壌や天候、さとうきびの栽培方法など違いが影響し、
それぞれに異なる風味や食感に仕上がっています。
沖縄県黒砂糖協同組合が製造販売している「八島黒糖」は、
この八島の黒糖の食べ比べが楽しめます。
沖縄県内の土産物店などをはじめ、
沖縄県黒砂糖協同組合のオンラインショップでも購入できますので、
ぜひ沖縄黒糖で島めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ミネラル豊富で、キャラメルのようなコクが魅力の沖縄黒糖は、
いつものお料理やお菓子作りに使ってみると、
上質な甘さとともに、香ばしい風味が加わり、味に深みが生まれます。
黄色の地に緑色でさとうきびをあしらった
沖縄県黒砂糖協同組合の沖縄黒糖マークがついた
本物の沖縄黒糖に出会ったら、
その上質な味わいをぜひご堪能くださいませね。