野菜ソムリエプロ當間好乃の「沖縄を代表するもう一つのヨモギ、ハママーチ」

沖縄には古くから親しまれているフーチバー(和名ニシヨモギ)と、もう一つ、沖縄を代表するヨモギがあるのをご存知でしたか?
それは、ハママーチ(和名リュウキュウヨモギ)です。
私は残念ながら野生のハママーチにまだ出会ったことはありませんが、
海岸の砂地に生息し、主に宮古島や八重山、久米島などの先島諸島、また台湾などにも分布しているようです。

ハママーチはフーチバーと同じキク科の植物ですが、見た目の形状は大きく違い、どちらかと言うとローズマリー(シソ科)の葉を長く、柔らかくしたような出で立ちです。
フーチバーのような強い苦味もなく、草原を思わせるようなとても爽やかな香りがします。またビタミンAが豊富なので、皮膚や鼻、喉の粘膜を保護し、感染症予防、免疫力を高める効果が期待できます。

ハママーチに含まれるカピリンという物質には殺菌作用と胆汁分泌促進作用があります。
脂っこい料理を食べた後などにハママーチ茶(天日乾燥した葉)として飲むことも多いようです。
沖縄の民間療法では利尿作用があり浮腫みをとり除く効果があるとも言われ、漢方薬としても用いれられます。

吹く風が心地よくなってきた今日この頃、浜辺を散策しながらハママーチを探してみるのもいいかしら。
今日は生のハママーチが手に入ったので、葉を刻み米粉とトーヌチン(たかきび)とクルミを入れてマフィンを焼きました。
自然の美味しい元気を頂きます!

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