野菜ソムリエ上級プロ堀基子の「沖縄の旧盆に欠かせない青い果物!」

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代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、
このメンバーブログを通じて、
一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。

皆様、今年の夏はいかがお過ごしでしたか。
他県との往来や帰省の自粛が求められ、
お盆に里帰りできなかった方も多いのではないでしょうか。

祖先を大切にする沖縄では、旧盆はとても大事な行事。
少し前の話になりますが、今年は8月20日から22日にかけて行われました。

たとえ遠く離れた家族が集まれなくても、
先祖に捧げるお供え物は欠かすことができません。
旧盆が近づくと、スーパーのチラシも旧盆準備一色となり、
仏壇に供えるご馳走の用意が始まります。

沖縄特有のお供え物の代表といえば、
沖縄伝統農作物でもある、さとうきび!
ご先祖様の杖としてお供えするのだそうです。

そして、供え膳の料理や白い団子とともに欠かせないのが果物の盛り合わせ。
中でも沖縄らしいのがバナナとパイナップルです。
それも食用には適さない青い未熟果をお供えするため、
青果売り場にはこの時期だけズラリと並びます。
また、パイナップルやスイカなどの大きな果物は、
ガンシナという縄を輪の形にした台座にのせてお供えします。

ウンケー(お迎え)の日にはジューシー(沖縄風炊き込みご飯)を炊き、
ウークイ(お送り)の夜にはウチカビ(あの世のお金を意味する紙銭)を焚き、
先祖を思い、心をこめて手を合わせる、沖縄ならではの旧盆。
心温まる習慣が、それぞれのご家庭で、今も大切に受け継がれています。

沖縄伝統農作物さとうきびは、ご先祖様の杖となる。
青バナナや青パインはお供えの定番フルーツ。
お供え果物セットにも、もちろん青バナナ。

大きなパインやスイカはガンシナにのせてお供え。

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