ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。
先月のブログでご紹介した沖縄産の食用菊。
その畑を見学した後、たくさんの菊をお土産にいただきました。
そこで今回は、立体的で非常に美しい黄色の大菊「秀芳の寿」と、香り高い黄色の大菊「沖縄1号」を使い、実際にわが家の食卓に登場したメニュー10品をご紹介します。
一、菊花てんぷら
生産者さんおすすめのてんぷらは、花まるごと衣をつけて揚げ、春菊の葉を揚げて添えました。
揚げる際は、表面を下にして揚げ、衣が固まってきてから裏返すと、菊の花の形状がきれいに揚がります。
表面はさっくり、中はほろりと柔らかく、菊が柔らかに香り、とても美味でした。
二、菊と大根の甘酢漬け
大根の甘酢漬けとともに菊の花びらも漬け込み、器に盛ってから生の菊の花びらを散らしました。
甘酢に菊の香りが移り、爽やかな風味に仕上がります。
漬け込んだ花びらはしぼんでしまうので、生の花びらを散らすと華やかになります。
三、菊と白菜の浅漬け
定番の白菜の浅漬けに菊の花びらを加えて漬け込みました。
菊が香り立つ浅漬けは、ついつい箸が進みます。
おもてなしの箸休めにもぴったりなワンランク上の一品になりました。
四、菊の煮浸し
小松菜の煮浸しに仕上げに、菊の花びらを加えて、さっと火を通しました。
菊の香りと華やかな色合いで、おなじみの煮浸しが、とても上質なお惣菜に仕上がります。
小松菜の他、菜花、アスパラ菜、ほうれん草、アスパラガスなどもよく合いそうです。
五、菊豆ご飯おにぎり
もち麦を入れて炊き上げた豆ご飯の炊きあがりに、菊の花びらを加えて混ぜ込みました。
あまりにも彩りが可愛くて、三角おにぎりに。
豆の風味と菊の香りの相性がよく、冷めても美味でした。
六、菊香る芋ご飯
黒米と雑穀を加えて炊き上げたさつま芋の炊き込みご飯に、菊の花びらを散らしました。
さつま芋の皮の赤色と、菊花の黄色が、見た目にも愛らしいご飯です。
さつま芋のほっくりと甘い美味しさを、菊の香りが引き立てて、ついついお代わりしたくなります。
七、菊香る冷やしそば
沖縄てんぷらを代表するモズクてんぷらをのせ、大根おろしと菊の花びらのせた冷たいぶっかけ日本そば。
重くなりがちなてんぷらも、大根おろしと菊の香りで、さっぱりといただけます。
菊の花びらは薬味として使うと、香りがよく、彩りにもなり、本当に重宝です。
八、菊香るカルパッチョ
春菊の葉を敷いた皿に白身魚とたこの刺身を交互に重ねて並べ、菊の花びらを散らしました。
あとは、沖縄の海の塩をふり、エクストラバージンオリーブオイルを回しかけるだけ。
菊花と春菊の爽やかな香りが、海の幸の美味しさを引き立てて、ちょっと贅沢なご馳走になりました。
九、菊の和風ピザ
強力粉で作った生地をフライパンで焼くだけの手軽なピザは、わが家の週末の定番メニュー。
しらすとオリーブオイルでさっと炒めた舞茸をのせて焼き、刻んだ大葉と菊の花びらをトッピングしてみました。
和風のピザに菊の花びらの組み合わせは、あっさりとして、クセになる美味しさでした。
十、菊花のせマルゲリータ
同じく、わが家で作ったマルゲリータにも、菊の花びらをトッピングしてみました。
トマトソース、モッツァレラチーズ、ミニトマト、バジルに、菊の花の黄色が映えて、目にも鮮やか。
菊の香りはバジルやトマトを邪魔することなく、意外なほどよく馴染んでくれました。
という訳で、思う存分に沖縄産食用菊を楽しませていただきました。
菊の花は、てんぷらや煮浸しのような加熱調理にも向いていますが、生のままトッピングしたり、薬味のように使うと、とても使い勝手のいい食材であることが分かりました。
これだけの料理に使っても、生産者さんからいただいた菊の花がまだまだ残っていたので、花びらをほぐし、水洗いした後、しっかりと水気を切り、食品用ジッパーバッグに入れ、平らに広げて冷凍保存しました。
すると、使いたい分だけ、さっと取り出すことができ、とても便利なことを発見!
器に注いだお味噌汁の上に散らしたり、煮浸しに加えたりして、毎日、使っています。
沖縄産食用菊の収穫期が終わる前に、ぜひ皆さんもその美しさと香り高い風味を、思いきりお楽しみくださいませね!
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
次回は、昨年の台風で大きな被害を受けながらも、復活に向けて奮闘している、ぐしちゃん銀バナナさんのその後の様子をリポートしますので、どうぞお楽しみに!