野菜ソムリエ上級プロ堀基子の「クリスマスの食卓に沖縄産バジルを」

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代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。

街に流れるクリスマスソングやきらめくイルミネーションに心躍る季節ですね。
今年のクリスマスの食卓は、どんなご馳走を用意するご予定ですか?

メインディッシュにクリスマスカラーの野菜を添えるとしたら、赤はミニトマトやパプリカがありますが、緑は何にしましょうか。
そんなときに便利なのが鮮やかなグリーンが目を引くフレッシュハーブ。
中でも、ピザにのせたり、カプレーゼやサラダに散らしたり、メインディッシュに添えたりと、大活躍してくれるのがバジルです。

クリスマスや年末年始など首都圏の飲食店で冬場に使われている国産バジルの多くは、実は沖縄産!
本州での生産が少なくなる冬から春にかけての時期も、亜熱帯特有の温暖な気候を生かして生産されています。
フレッシュハーブを扱う大手企業と提携している生産農家も多く、近年、その生産者数は増加傾向にあります。

100g当たりのバジルの栄養価をチェックしてみると、体内の余分な塩分の排出を助けてくれるカリウムは420mgで健康野菜として知られるケールやパセリを肩を並べ、骨の健康に欠かせないカルシウムは240mgとケールよりも多く、貧血予防に欠かせない鉄は1.5μgとケールの約2倍、すぐれた抗酸化作用を持ち、体内でビタミンAに変換されて皮膚や粘膜を健やかに保つのに役立つベータカロテンは6300μgでにんじんに迫るほど豊富に含まれています。
また、バジル特有の香りを生み出すリナロールやオイゲノールなどの精油成分には、リラックス効果、食欲や消化を促す効果もあるといわれていますので、年末を慌ただしくお過ごしの方にぜひ召し上がっていただきたい食材でもあります。

バジルを保存する際は、冷蔵庫では低温障害を起して黒ずんでしまうため、常温で水を入れたグラスなどに挿しておき、早めに使いましょう。
使い切れない場合は、バジルペーストを作り、密封ポリ袋に入れて空気を抜き、スティック状にして冷凍するのがオススメです。
必要な量だけポキッと折って使えるので、とても便利です。

バジルペーストの作り方はとても簡単!
バジルの葉100g、オリーブ油150ml、塩小さじ1/2をミキサーにかけ、全体が細かくなってフワッとしたら出来上がり。
お好みで、すり鉢ですった松の実やクルミ、すりおろしたニンニクを加えても美味です。

写真のクリスマスリースを模したポテトサラダは、ゆでてマッシュしたジャガイモにバジルペーストを加え、軽く塩こしょうして味を調え、ドーナツ型にして、半分に切ったミニトマトとバジルの葉を飾りました。

年末年始はつい野菜不足になりがちですが、ぜひ野菜や果物をたっぷり用意して、美味しく楽しいクリスマスと新年をお迎えくださいませね。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
次回もまたどうぞお楽しみに!

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