こんにちは。
野菜ソムリエプロ&食物アレルギー対応食アドバイザーの野原長乃です。
2023年もカラベジ農家さんから教わったことや食物アレルギーに配慮したレシピなどをベジコラボにてお伝えしたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
今回は夫の実家の大掃除の時に食品庫の奥から発見した、15年前に義母が仕込んだ梅酒と梅酢で作ったドレッシングを使ったベジおせちをご紹介します。
私は魚介類などの食物アレルギーを持ち、おせち料理を食べることが難しいため魚介類、肉類、小麦、卵、乳、大豆を使わずに野菜のみを使いました。
お正月の雰囲気を出すため琉球漆器に盛り付けました。
梅酒の瓶は、中のお酒はすでに義父が飲んだらしく、梅が黒い塊になっていました。
食べられるか不安でしたが、アルコール分は感じられず、これがとてもまろやかな酸味で優しい甘みでした。
梅酢の瓶は中の梅が見えないほど黒い液体に沈んでいましたが、食べると溶けるくらい柔らかく酸味もまろやかになり、そのままでも美味しかったです。
梅酢と梅に分けて使いました。
梅はカリウム、ビタミンEを豊富に含み、有機酸も多い梅は三毒(食べ物の毒、血液の毒、水の毒)を断つと言われている殺菌力の高い果実です。
未熟果はアミグダリンという有機物質を含むため、必ず加工(梅酒や梅酢、梅シロップなど)して食べます。
健康に良いとされる理由は、クエン酸を主成分とする有機酸の作用によるもので、疲れの原因物質である乳酸を蓄積させずにエネルギー代謝をスムーズにして疲労回復を早める作用があります。カルシウムなどのミネラルの吸収を助け、活性酸素の酸化作用を防いで動脈硬化や心筋梗塞を防ぐ働きも期待できます。カテキン酸やピクリン酸の強力な殺菌力が食べ物の腐敗を防ぎ、食あたりや食中毒を回避する効力も期待できる果実です。
梅は食物アレルギーを持つ方におすすめです。
<梅酢と梅のドレッシング>
梅 1個分
梅酢 小さじ2
発芽玄米味噌 小さじ1
甘糀(又はきび糖)小さじ2
えごま油 大さじ1
すべてを合わせて混ぜるだけです。量はお好みで加減してください。
アボカド、キャベツ、きゅうり、菜の花、クレソンなど、いろいろなお野菜にかけてお召し上がりください。
もちろんお魚やお肉にも合います。