野菜ソムリエプロ當間好乃の「2022年私が最も心踊った本の主人公は土」

新年おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

野菜ソムリエプロ當間が担当する2023年最初のブログのテーマは、2022年最も心踊った私の推し本、『大地の五億年』(著者 藤井一至)です。
著者が実際にスコップ片手に世界を巡り、地下に埋もれた土と生命の遥かな5億年を、壮大でドラマチックなまるで長編ドラマのように、身近なものとして私たちに語りかけてくれます。
その中には地質学者でもあったダーウィンや宮沢賢治や、スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」のヒロイン、シータの台詞や戦国大名、表紙画にはゴッホの「種まく人」まで、時空を超えた人物や作品が多く登場し、歴史的史実やヒトと農業の歴史を交えて分かりやすく語りかけてくれます。

「五億年の道のりを振り返る旅のゴールは 足元から私たちの暮らしを見つめ直す旅のスタートラインでもある」と著者が語るように、土を取り巻く多くの問題を、ひとつひとつ理解し歴史に照らし合わせることの大切さ、私たちの暮らしと土との、今と未来を見つめ、しなやかに生きることの大切さを実感させられます。

読んだあと、私は『土』が無性に愛おしく感じ、「♫〜母なる大地 大地に生きる〜♫※」を大声で歌ってしまいました!(笑)
※『大地讃頌』(混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」終曲)

思い込みのエコブームや過度の悲観論に陥ることなく、私たちの誰もが関わる身近なこととして理解し、勇気を持って前へ進む原動力となってくれることと思います。
どなたにでも是非、ご一読頂きたくて。
今回、私の推し本として紹介させていただきました。

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