9月中旬から10月下旬が開花時期のクワンソウ。
秋晴れの爽やかな空に、鮮やかなオレンジ色のクワンソウが映えます。
クワンソウは実は沖縄県の伝統的農産物(島野菜)28品目のうちの一つに指定されています。
リラックス効果や安眠効果が期待される伝統的ハーブです。
和名はアキノワスレグサ。中国原産のユリ科の多年草で、日本では近畿以西の温暖な地域で見られます。
かつての琉球においては王府が冊封使をもてなすための料理に使われたり、王室料理としても色鮮やかな花びらの天ぷらが提供されたそうです。
琉球食療法の指南書である「御膳本草」にも掲載され、古くから眠りを誘うという伝承があり、よく眠れない時や夜泣きする乳飲み子のお母さんが汁物にして飲んだりしたそうです。
沖縄ではニーブイグサ(方言名:ねむり草の意)と呼ばれ、一般家庭でも庭先や畑で栽培されてきた植物です。
実際に私の母も若かりし頃、不眠になったことがあり、その時に親戚の叔母がクワンソウの茎を豚肉などと一緒に煮た味噌汁を作ってくれたそうで、良くなった経験があるそう。
クワンソウは実際に古くから身近にあり、沖縄の人の健康と深く関わって来たのだと思いました。
また近年になって、優れた睡眠誘発効果を持つ「オキシピナタニン」という物質がクワンソウには多く含まれていることも確認されています。
クワンソウは花、葉、茎を食用とすることができます。
クセや臭みもなく、シャキシャキとした食感があるので花はおひたしや酢の物、葉や茎は味噌汁や炒め物など幅広く利用できます。
【注意!!】ただし根の部分は市場に出回ることはありませんが、吐き気や腹痛といった副作用がありますので、採取したものなど、自己判断で決して食べない様に気をつけてくださいね。
先月下旬、家族で今帰仁の#眠り草本舗の畑へ花摘みに行ったので、たくさんのクワンソウのピクルスが出来上がりました。
これで冷蔵庫で一年以上は鮮やかなオレンジのままなんですよ。
アレンジは無限大です。
今までなかなか上手く焼けなかったベーグル。
今日は初めて上手く焼けたので、嬉し過ぎて、具沢山のベーグルサンドに!
クワンソウのピクルスを刻んで、サワークリームとハーブソルト、塩胡椒にアクセントにゴーヤーも少し刻んで、厚切りベーコンと挟んで頂きました。
付け合わせはクワンソウと枝豆のおからサラダ。
デザートにはシークヮーサー果汁を少しとクワンソウを入れてゼリーに。
クワンソウゼリーは特におすすめです!
新食感ゼリーに出会えること間違いなしです!