ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。
数ある沖縄伝統の島野菜の中でも、私がとりわけ大好きなのがゴーヤーです。
残暑厳しい沖縄ではまだまだスーパーや直売所の店頭に並んでいます。
また、私はこの夏、ベランダでゴーヤー2品種の栽培に挑戦し、今日現在もまだ実をつけてくれています。
そんなゴーヤーにはいろいろな種類があることをご存じですか。
世界には300種類ものゴーヤーがあるのだとか。
私が地元の沖縄で出会っただけでも5種類ありました。
今日はその個性あふれるゴーヤー5をご紹介します。
「群星(むるぶし)」
濃い緑色をした、おなじみのゴーヤー。沖縄県産ゴーヤーでは、この「群星」、「てぃだみどり」、「夏盛(なつざかり)」、「汐風(しおかぜ」」などが主に栽培されているそうです。在来のゴーヤーと同様に、しっかりとした苦味が特徴です。
「あばしゴーヤー」
沖縄の言葉でハリセンボンを意味するアバサーにちなんで名づけられたのだとか。その姿によく似た短く太い形をしており、色は明るい黄緑色。苦味が少なく、サラダなど生食にも向いています。
「白ゴーヤー」
アバシーゴーヤーと似た形で、真っ白なゴーヤー。ときどき直売所などの店頭に並びます。苦味が控えめとされていますが、早めに収穫されたものは、おなじみのゴーヤー並みに苦いことも。
「いぼなしゴーヤー」
突起部分がおなじみのイボイボとは異なる形状で、色は明るい黄緑色。ごくまれに直売所の店頭で見かけます。タイゴーヤーとも呼ばれています。苦味が少なく、サラダなど生食にも向いています。
「パールゴーヤ」
わかば種苗店さんが開発した純白で丸い姿の品種。苦味がほとんどなく、サラダなど生食に向いています。花はほのかに甘い香りがして、栽培すると楽しい品種です。
さて、ゴーヤー100g当たりのビタミンC含有量は76mgで、温州みかんの2倍以上と豊富に含まれています。
しかもゴーヤーのビタミンCは加熱に強く、油とともに摂取すると吸収率が高まるベータカロテンが表皮に多く含まれているので、チャンプルーはゴーヤーにぴったりな調理法です。
「ワタは苦いから、しっかり取らないと」といわれてきましたが、 実はワタにはほとんど苦味がなく、ビタミンCは果肉のなんと1.7倍というデータもありますので、かき揚げ、汁物の具、ハンバーグや肉団子などに混ぜたりして、ご活用くださいね。
また、苦味を抜くためにゴーヤーをスライスして塩もみし、水洗いしてしまうと、水溶性のビタミンCが洗い流されてしまいます。
苦味を和らげたいときは、ゴーヤーの苦味を吸着して舌に感じさせないようにするマスキング効果が期待できるかつお節を料理の仕上げにたっぷりかけるのがオススメです。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
次回もまたどうぞお楽しみ