野菜ソムリエ上級プロ津波真澄の「おすすめ!ピィパーズ(長コショウ)」

ピィパーズは石垣島の言葉で、島こしょうのこと。沖縄地方ではピパーチ、ピパーツ、ヒハツ、フィファチなど、さまざまな呼び名を持ち、和名ではヒハツモドキ、ジャワナガコショウと呼ばれています。八重山地方の八重山そば屋には、必ずと言って良いほどテーブルに常備されているのですが、沖縄本島ではまだまだ知名度が低いのが現状。そんなピィパーズを沖縄本島北部と南部で栽培し、普及活動の日々を送っている方に会ってきました。その内容は、先月もご紹介した扶桑社の地方創生&多文化共生(ウェブ)マガジン「カラふる」に掲載予定ですが、改めてその素晴らしさを認識したので、こちらでもご紹介します!

ピィパーズは、葉は香り野菜、実は香辛料として利用されていますが、多くの沖縄に関する本では、薬草として紹介され、葉、茎、実の薬効が示されています。有効成分であるピペリンは、血管を柔軟化し血圧の上昇を抑える効果があるとされ、ある製薬会社が商品化するほど。また近年の血管医学会では、ゴースト血管を防ぐ食品の一つとして、ピィパーズを挙げています。

私も沖縄に移住した頃、ある方から、ピィパーズは体を温めるから、何にでもかけて食べなさい、とアドバイスを受けたことがあります。しばらく続けていましたが、最近はたまに使う程度になっていました。しかし、今回取材した生産者さんは今月喜寿を迎えられたのですが、お肌ツヤツヤなのです。そして、あくまで自分の所感だけれど、の枕詞付きで、毎日食べるようになってから、シミが消えたよ、きっとピィパーズのおかげだと思うと教えてくれました。私もまた、毎日とり入れるようにしようと決めました(笑)信じるものは救われる?!世界各国の文献でも、さまざまな健康効果が発表されているので、試す価値ありだと思っています。

輸入物のピィパーズが増えている中、沖縄県産のピィパーズはとても貴重です。粉末は許田道の駅、生の葉っぱと乾燥させた実はJAファーマーズマーケットくがに市場で入手可能です。私のおすすめは、粉末をチャイのスパイスの一つとして使うこと。ぜひお試しあれ。

津波真澄 Instagram: https://www.instagram.com/masumitsuha/

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