皆さんは、クレソンはよく召し上がりますか?
ステーキやローストビーフの付け合わせやサラダに混じって入っているイメージの方が多いのではないでしょうか?
クレソンはβカロテンやビタミンCを始め鉄分、カルシウム、また葉酸などビタミンB群も多く含んだとても栄養豊富なお野菜です。
とは言ってもたくさんはね。と思われるかも知れませんね。
でも、沖縄産のクレソンは葉も大きく柔らかく辛味もマイルドなので、胡麻和えやソテーなど、いろいろな料理にアレンジできます。
今日はそんなクレソンの栄養を、欲張りなほど効率よく摂れて、しかもお子様からお年寄りまで美味しく頂けるポタージュスープにしたレシピをご紹介したいと思います。
ですがその前に。そんな凄いパワーを持ったクレソンさんのこともよく知ってほしいなと思います。
クレソンはヨーロッパ原産、アブラナ科の水生植物で和名はオランダガラシ。
日本には明治時代に持ち込まれたとされていますが、繁殖力旺盛なため今では各地の河川敷や小川に群生しています。
綺麗な水場を覗いて見ると意外に近くでも出会えるかも知れませんよ。
農林水産省の令和2年地域特産野菜生産状況調査によると、国内での都道府県別の収穫量の第1位は栃木県、2位は山梨県ですが、なんと沖縄県はそれに次ぐ第3位です。
県内での主要産地は南城市やうるま市、本部町ですから、なるほど、どこも水の綺麗なところです。
全国名水百選にも選ばれたこともある南城市の垣花樋川(カキノハナヒージャー)がある垣花地区では、その綺麗な水を利用してクレソンが多く栽培されています。
今回、そんな綺麗なお水が大好きなクレソンを丸ごとポタージュにしました。
丁寧にソテーすることで辛味はマイルドになり、辛味の後ろに隠れていたクレソンの爽やかな香りが立ち、春の訪れを感じさせてくれますよ。
日差しが強くなり過ぎる前の、今がチャンスです。
是非、お試しくださいませ。
「クレソン丸ごとポタージュスープ」
・材料(4人分)
クレソン 1束(100〜130g)
玉ねぎ 1/2個
じゃがいも 1/2個
ニンニク 1/2片
オリーブオイル 小さじ2
水 200~300ml
豆乳(or牛乳 )200ml
顆粒コンソメ 1個
バター 10g
塩こしょう 適宜
・ 作り方
1.玉ねぎはスライス、ニンニクはみじん切り、じゃがいもは皮をむき、スライスして、さっと水にさらしザルに上げておく。クレソンは葉と茎にわけ、茎の部分は髭根が生えた硬い茎は取り除き、それ以外は細かく刻み、葉はざっくり切っておく。
2.フライパンにオリーブオイルを入れ、1の玉ねぎとニンニクを入れて火にかけ、塩少々を入れて焦がさないように中弱火でじっくり炒める。しんなりしてきたら1のクレソンの茎とじゃがいもを入れ、さらにじっくり炒める。全体に油がまわってしんなりしたら分量の水を入れ具材に火が通るまで煮る。
3.2にクレソンの葉を入れ、葉の色が鮮やかになったところで火を止め、ミキサーに流し入れ、顆粒コンソメ、豆乳、バターを加えて全体が滑らかになるまで攪拌したら、鍋に戻し、煮立たせないように温め、塩こしょうで味を整えて器に盛る。
*太めの硬い茎は水に挿し、髭根がしっかり生えてきたら、プランター栽培で増やすことも可能です。