こんにちは!野菜ソムリエ上級プロの津波真澄です。
沖縄のヤマイモをご覧になったことはありますでしょうか。
私は初めて見た時、その巨大さに驚き、購入してその粘りに驚きました!
その巨大なヤマイモの旬がやって来ましたので、ご紹介します。
沖縄のヤマイモは、長芋や自然薯と同じヤマノイモ科で、インドや熱帯アジアが原産とされる大型の山芋、大薯(だいじょ)。
台湾から沖縄へ伝わったと考えられています。
細長い形をしたものから、熊手ともグローブとも見えるユニークな形などさまざまで、長芋や自然薯に比べて粘りが強いのが特徴です。
色は白と紫の2種類あり、紫色の大薯には眼精疲労や視力の維持に効果があるとされるアントシアニンが豊富に含まれています。
白はみそ汁や炒め物・揚げ物に、紫は鮮やかな色と粘りを利用してお菓子などの加工用にも利用されています。
なお、素人目には外見から見分けがつかないため、売り場では「白」とか「ピンク」とか「赤」のように追記されているので助かります。
今回私は紫色のものが欲しくて、写真の「中はうす紫です」という表示がされたものを購入したのですが、皮の内側が紫で、身の部分は残念ながら白に近いものでした。
しかし、とろろにすると全体が薄ピンクになりました!
色付きのとろろ、なかなか映えるので、試したことがない方はぜひお試しを!
さて、この時期になると、町のあちらこちらに「山芋スーブ」と書かれた立て看板や横断幕が現れます。
初めて見たとき、「スープ」の書き間違いで、東北の「芋煮会」みたいなものが沖縄にもあるのね、と想像していたのですが、どれもこれも全て「スーブ」と書かれている。
ん?と思い、調べてみると、「スーブ」とは「勝負」の沖縄の言い方で、ヤマイモの重さを競うイベントのことでした。
昨年(2021年)の12月に開催された第10回読谷村山芋スーブチャンピオン大会では、「チャンピオン賞」の赤山芋の部で、これまでの大会記録を54.2kg更新する346.8kgキロが優勝重量!
女性一人では(男性でも?)持ち上げられない重さですよね。
一度実際に「山芋スーブ」を見に行きたいものです。
津波真澄 Instagram: https://www.instagram.com/accounts/edit/