野菜ソムリエプロ當間好乃の「「パワフル野菜!ウンチェーバー(空芯菜)」

沖縄の夏の島野菜といえばゴーヤー、冬瓜、パパイヤが代表的ですが、なかでも夏場の貴重な葉物野菜として古くから親しまれてきたのがウンチェーバー。

ウンチェーバーはたくさんの呼び名を持っているお野菜で、一般的に知られているのが空芯菜、エンサイ、ヨウサイですが他にも朝顔菜、ウォータースピナッチとも呼ばれて多くの国で親しまれています。東南アジア原産のヒルガオ科サツマイモ属の植物。呼び名の通り水辺や湿地を好み、アサガオに似た可愛らしい白い花をつけます。

β-カロテンをはじめ鉄分、カルシウム、ビタミンB1、B2、C、E、葉酸、食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれていて、なんとそれぞれの栄養素がほうれん草の約2〜4倍というから驚きです。また過剰に摂取すると尿道結石や骨粗鬆症の原因になるといわれているシュウ酸の量も非常に少なく100gあたり0.1g以下と言われていますので、なんとも有難い限りですね。

特にβ-カロテンやビタミンEを多く含みますので炒めたりナムルにするなど油と一緒に摂取すると吸収率が上がり、抗酸化作用(アンチエイジング効果)、免疫力アップがさらに期待できます。

またビタミンB1、B2も豊富なため糖質を効率よくエネルギーに変えることができ、疲労回復効果、夏バテ予防効果が期待できます。

またヘモグロビンの生成に欠かせない鉄分、赤血球を作る働きのある葉酸、骨形成に欠かせないビタミンKとカルシウムも多く含みますので妊婦さんや育ち盛りのお子様、アスリートにはこの時期にしっかり食べて頂きたいお野菜です。

沖縄では豆腐やモヤシと一緒にチャンプルーにするのが定番ですが、中華料理の定番オイスターソース炒めなども美味しいですよね。

今回は、お子様でもパクパク食べられる韓国料理のキンパにしてみました。

葉を茹でて冷水で色止めした後、しっかり水気を絞りお醤油とごま油でナムルにしたものを青みの具材にしました。

お好みの食べ方でしっかり食べて、暑い夏を乗り切って下さいね。

※写真は、自家菜園で育てた空芯菜。残った茎は図のように水に挿しておくと4〜5日で根が生えてきますのでそれをまた土に挿してどんどん増やす事ができます。

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