ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。
先日、直売所で珍しいバナナと出逢いました。
それがこの赤いモラードバナナ!
生産者さんをチェックすると、なんと野菜ソムリエ仲間で、他にも島バナナなど数種類のバナナを栽培している友人でした。
モラードバナナは以前、台湾で一度だけ見かけ、味見したことがあるのですが、沖縄産は初めて食べるので、楽しみにして購入しました。
モラードバナナはフィリピン原産といわれ、レッドバナナとも呼ばれる通り、皮が赤茶色なのが最大の特徴!
大きさは輸入バナナの定番のキャベンディッシュよりも小ぶりです。
わが家に到着したモラードバナナは、触れてみるとまだかなり硬く、バナナ特有の香りもしなかったので、バナナスタンドに吊るして追熟することにしました。
1日目、2日目、3日目・・・・・・黄色い皮のバナナならシュガースポットと呼ばれる黒い斑点が現れてくるので、熟したかどうか分かるのですが、ご覧の通りに濃い赤茶色をしている上に、おなじみのバナナよりも皮が硬いらしく、見た目でも触感でも追熟の具合がよく分からないのです。
沖縄にしては涼しい日が続いたことも影響しているのかもしれません。
思わず生産者の友人に電話してみると・・・・・・。
友人「え、ごめんね!甘い香りはしてます?」
私 「まだしてないかも!」
友人「じゃ、まだ早いのかも。通気のために2,3か所に切り込みを入れたポリ袋をかぶせて、室温で追熟してみてもらえますか?」
私 「やってみます!熟した目安は?」
友人「甘い香りがしたら食べ頃です」
という訳で、教えてもらった通りに追熟すること3日。
いよいよ甘い香りがしてきました!
でも、触った感触は硬めなので、皮が厚いのだと判断し、待ちに待った実食です。
むいてみると、やはり皮が厚く、しっかりとしています。
香りは強過ぎず弱過ぎず、ポリ袋をかぶせていたのに蒸れたような嫌な臭いもありません。
甘さはやや控えめで、島バナナやアップルバナナのような酸味はほとんど感じることなく、あっさりとした味わい、もっちりとした食感です。
台湾で食べたモラードバナナも、外見が特徴的なのに、風味にクセがなく、やや甘さ控えめで、今回もそんな感じでした。
見た目だけでは熟し加減が判断しにくいのは、熟しても緑色のままのキーツマンゴーやクリームパインと似ているかもしれません。
とはいえ、個性的なルックスが新顔や珍品に心惹かれる野菜ソムリエごころを刺激してくれますし、普通においしいバナナですので、プレゼントや手土産にすると喜ばれると思います。
たとえるなら、個性的で派手なヴィジュアルで、ちょっと気難しそうだけど、付き合ってみたら意外とやさしいクール系サッパリ塩顔イケメンという感じかも。
う~ん、ハニーレモンソーダの界クンを思い出しちゃうな。
分かる方だけウケていただければ幸いに存じます~笑笑
以上、今回はバナナ界の個性派イケメンこと沖縄産モラードバナナをご紹介しました。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
次回もまたどうぞお楽しみに!