ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。
先日、バンクーバーで活躍中の野菜ソムリエプロHiroさんが帰国した際、沖縄へ足を運んでくださいました。
マンゴーもパイナップルもないこの時期の沖縄ですが、「生のアセロラの果実と、シークヮーサーの搾汁の様子が見たい!」というフルーツ探求心旺盛なHiroさん。
すでに行ってみたい場所を選んでいらしたので、沖縄在住の野菜ソムリエ仲間として案内役を買って出ました。
最初に訪れたのは、沖縄が誇るシークヮーサーの一大産地である大宜味村にある「大宜味シークヮーサーパーク」。
やんばるの山々の豊かな緑と、左手に広がる東シナ海を眺めながら、名護から北へとドライブすること約30分。
たどり着いた「大宜味シークヮーサーパーク」は、まさにシークヮーサー天国でした。
エントランスを入り、まず目に飛び込んできたのは、壁に備え付けられた水道の蛇口。
そこから出てくるのは水ではなく、なんとシークヮーサージュースなんです。
備え付けの紙コップに注いで、すかさずゴクゴク!
シークヮーサーの香りと酸味が口の中に広がり、ロングドライブの疲れも吹っ飛びます。
ちょうど今は果汁用シークヮーサーの最盛期で、搾汁工程が見学できる時期。
ここではガラス越しに果汁を搾る工程の見学できます。
運び込まれた大量の新鮮な果実をきれいに洗い、ノビレチンを豊富に含んだ皮ごと搾ります。
外からでは見えない部分も、スタッフの方がタブレットで映像を見せながら丁寧に紹介してくれました。
続いてはシークヮーサー果汁の飲み比べです。
シークヮーサーの収穫期は盛夏から真冬まで半年間と長く、7月下旬から10月上旬は酸味が強い青切り、ほのかに甘みを感じる10月から12月下旬はジュースなどの原料となる加工用、12月下旬から1月下旬にかけては黄色く完熟して酸味が和らぎ糖度が増した生食用の「フルーツシークヮーサー」「クガニー」の名で出荷されます。同じ加工用でも、10月のシークヮーサーは香りと酸味が強く、シーズンが終わる12月頃のものは糖度が高く、酸味が控えめです。
という訳で、収穫時期によって味わいが変わってゆくシークヮーサーですが、ここでは9月収穫と12月収穫の果汁の飲み比べが体験できます。
さっそく私もHiroさんとともにHere we go!
9月収穫の果汁は、香酸柑橘らしい清々しく鮮烈な香りで、パンチのある酸味が際立っていました。
一方、12月収穫の果汁は、香りがフルーティで、酸味が穏やかになり、糖度がグッと上がっていました。
シークヮーサーといえば、血糖値や血圧の上昇を抑える働きで注目を集めたポリフェノールの一種ノビレチンが有名ですが、その後も研究が重ねられ、抗認知症効果、メラニン生成抑制の美白効果、夜間頻尿の改善効果などが認められています。
こうした研究成果もあってか、特にノビレチンの含有量が多い9月の青切りだけを使った「シークヮーサー初搾り」が人気を集めているそうです。
また、ショップでは、シークヮーサー原液果汁をはじめ、ジャムや調味料、焼き菓子、サプリメント、アロマ製品など、様々なシークヮーサー商品を購入できます。
そして、店内のレストランでは、シークヮーサー風味の島豚丼などのお食事メニューの他、「シークヮーサーモンブラン」など、シークヮーサーを生かした様々なスイーツも味わえます。
特に「シークヮーサーモンブラン」は、ガラス越しにクリームを搾る工程が見学できるので、食べる前から期待を高めてくれます。
シークヮーサーとピスタチオのハーモニーがなんとも美味で、添えられたソースはフレッシュなシークヮーサーの香りが堪能でき、重くなりがちなモンブランがふわりと軽やかな風味になって、至福の一品でした。
楽しく美味しくシークヮーサー果汁を味わってみたい。
青切りと完熟の味の違いを飲み比べしてみたい。
シークヮーサーを生かした料理やスイーツを味わってみたい。
シークヮーサーを使った商品をお土産に購入したい。
そんな方は、ぜひ一度、足を伸ばしてみてくださいね。
大宜味シークヮーサーパーク
https://www.shikuwasa-park.com
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
次回もまたどうぞお楽しみに!