枝についたまん丸の小さい実、これは何?と思わす見入ってしまったフルーツ、日本では珍しい沖縄県産のリュウガン(竜眼、龍眼)に出会いました。
ライチやランブータンと同じ仲間、ムクロジ科の果実で、日本では9~10月に収穫されます。
中国南部や東南アジアではよく食べられており、タイやベトナム、中国に訪れた方は見たことがあるかもしれませんね。
黄褐色の果実は2センチ程のサイズで、ライチより小ぶり、薄い殻のような皮を剥くとツルンとした半透明の果肉が入っています。
中には黒い光沢のある種が透けて見え、想像上の生き物、龍の眼に例えられリュウガンと名付けられたそう。
果肉の食感はライチと似ていて、多汁で特有の風味と爽やかな甘味がありますが、小ぶりの果実は種が大きいため食べる部分がそれほど多くないフルーツという印象です。
フレッシュな果物として食べられている一方、果実を乾燥加工させたものを龍眼肉と言って、漢方薬または薬膳食材としても利用されています。
生産者さんの手書きポップには、常温で保存すると水分が抜けるので、ビニール袋に入れ冷凍庫で保存するのがよいとの事。
食べる時は全解凍より半解凍のまま皮を剥いてそのまま食べるといいですよ。
店頭では珍しいフルーツに、立ち止まってじっくり見る方や、お買い求めされる方も見られました。
インパクトのある見た目とネーミングのリュウガン、沖縄で、または海外で見つけたらぜひ食べてみてください。