初夏とは思えない異常な暑さ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
野菜ソムリエプロ當間好乃です。
大海に囲まれた沖縄でも気温35℃の大台に乗るという例年にはない酷暑を迎えております。
今回取り上げますのは、夏野菜の代表格「オクラ」です。
沖縄では今まさに収穫の最盛期を迎えています。
オクラの原産地は遠いアフリカ北東部。
日本には明治初期に中近東、中国を経て伝わってきました。
沖縄の市場で見かけるようになったのは戦後で、比較的新しいお野菜です。
当時は「ネリ」と呼ばれ、卵などと炒めて食されていました。
オクラは大きく分けると断面が丸い「丸オクラ(丸莢種)」と断面が五角形の星形の「角オクラ(五角種)」になりますが、沖縄では主に丸オクラが栽培され、産毛も比較的柔らかく甘味もあることから、丸オクラの方がより多く好んで食されている傾向があります。
栄養豊富な夏野菜として人気なオクラ。
味にクセもなく生食できるので、あらゆる料理に応用が効くというのも大きな魅力です。
独特のネバネバはペクチンやガラクタン、アラバンなどの水溶性食物繊維ですので腸内環境改善、またβカロテンやビタミンB1、ビタミンCも多く含みますので、豚肉や油と一緒に摂ることで夏バテ防止や疲労回復にも効果が期待できます。
家に帰ったら先ず一杯!こんな夏に一緒に食べて欲しい、混ぜて詰めてトーストするだけのおつまみおかずと、夏野菜を豚肉で巻いて焼いただけの、メニュー2つをご提案します。
献立に困った時には、とりあえず冷蔵庫にあるお野菜を豚肉で巻いて焼いておく、というズボラメニューが多々登場する我が家です。
食べる時間がまちまちなご家庭やお弁当にも便利ですよ。
『納豆とオクラの巾着トースト』
<材料3〜4人分>
・納豆2パック(40g×2)
・納豆のタレ2パック分
・オクラ4~5本
・油揚げ 3枚
・キムチ、大葉、胡麻、長芋などお好みで
<作り方>
1.オクラは小口切りにし油揚げ以外の材料の全てをボールで混ぜ合わせる。
2.油揚げ3枚は半分に(短いものは端のみを)カットし6枚にし、ポケット状に開き、1.を6等分にして詰める。
※油揚げは写真のような麺棒などでプレスすると開きやすくなります。
3.2.の上部を爪楊枝で留め、トーストと同じ要領で焼いて出来上がり。
『夏野菜の豚肉巻き』
<材料4人分>
・豚バラ肉又はロース肉 スライス8枚
・塩胡椒(塩麹も良い) 適宜
・オクラ 8本
・大葉 8枚
・パプリカ赤・黄 各1/2個
・島ラッキョウ、ゴーヤー、島豆腐お好みで
<作り方>
1.オクラはヘタとガクの部分のみを取り除き、パプリカや他の野菜も長さを揃え7mm幅くらいの縦切りにする。(少しくらいそろわなくても巻ければ全然OK!)
2.豚肉のスライスは1枚ごとに軽く塩胡椒または塩麹小さじ1/3ほど指で塗り、1.の野菜の1/8を大葉で一旦まとめ、巻く。これを8個作る。
3.フライパンに2.の巻き終わりを下にして並べてから火をつける。中火で焼き目をしっかりつけてから転がしながら全体に焼き色をつけたら、大さじ2の水を入れ蓋をして弱火で2-3分蒸し焼きにしたら出来上がり。ゴマだれやおろしポン酢で食べるのがおすすめです。