野菜ソムリエプロ齋藤珠美の「世界最大の果実~パラミツ」

数年前のこと、沖縄で初めて目にする巨大なフルーツに出会いました。
それは世界最大の果実として知られている「パラミツ」 (和名:波羅蜜)。

クワ科パンノキ属の常緑高木で、英名はジャックフルーツ。
インドからバングラデシュにかけて南アジアが原産と考えられており、熱帯地域で栽培されているフルーツです。

私が見たものは縦40㎝、幅30㎝くらいだったでしょうか。直売所の店頭で異様に目立つ果実に興味津々。

一見ドリアンに似た見た目ですが別物。
ドリアンはトゲのある表皮に包まれていますが、パラミツはつぶつぶとした表皮であり、質感でその違いがわかります。
また、鼻につく匂いはなく、熟れるにつれ表皮が茶色に変化すると甘い香りがしてきます。

皮は固いためナイフで切り込みを入れつつ手で広げ、繊維に包まれた中の実を取り出すのですが、ちょっと手間がかかります。

中にある鮮やかな黄色の実は、とうもろこしの粒を巨大化したような形で、くにゅっとした食感とさっぱりとした甘さでとても美味しく味わえました。

海外では未熟な青い実が、炒め物やカレーなどの煮込み料理の食材として使用されています。
また、繊維質でクセがなく、炒めると動物肉の赤身に近い色となり、食感も肉に近いとか。
そのため、近年ヴィーガン食材としても注目されているようです。

フルーツミートとしてパラミツの新たな可能性にも注目しつつ、沖縄でごくわずかに栽培されている巨大な果実にいつかまた出会えるのを楽しみにしています。

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