野菜ソムリエプロ齋藤珠美の「鮮やかなグリーン、海に広がるアーサ畑」

沖縄の海藻と言えば、モズクや海ぶどうが印象的ですが、暖かい季節へ向かう1月から4月にかけてアーサの収穫が盛んです。
沖縄方言でアーサと呼ばれる海藻は緑藻の仲間で和名をヒトエグサと言います。

県内では北中城村での養殖が盛んで、村の豊かな生態系が広がる干潟では、潮に沈んでいる時間と干上がった時間、光にあたっている時間など、アーサの成長に必要な条件が整っており、県内の約7割が北中城村で生産されています。

1988年から養殖が本格スタートし、2007年には養殖拠点産地として県から認定を受けました。
海岸線沿いに広がる鮮やかなグリーンの景色や、店頭で生のアーサが並び始めると沖縄の春の訪れを感じます。

島豆腐が入ったアーサ汁や天ぷらが定番料理ですが、味噌汁にひとつまみ入れると穏やかな海の香りがふわっと広がり、なんともほっとするお味です。
また、卵焼きに入れてもおいしいですよ。

アーサと新玉ねぎを使って「蒸し新玉ねぎのアーサあんかけ」を作ってみました。
鮮やかなグリーンが春らしい一品です。

鍋に細かく切ったベーコンを炒め、だし汁(ベースは白だし、鶏ガラスープ、コンソメスープなどお好みで) を注いで加熱し、切ったアーサを加え、水溶き片栗粉でとろみをつけます。
新玉ねぎは縦4等分に切り、ふんわりラップをかけて電子レンジ600Wで2~3分加熱(柔らかくなったらOK)します。
器に新玉ねぎを盛り、アーサあんかけをかけたら熱々をどうぞ!

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