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ベジコラボへご訪問いただき、ありがとうございます。
野菜ソムリエプロの大友美幸です。
来週は沖縄の年中行事のひとつ「旧盆」があります。
旧盆は旧暦7月13日~15日の3日間(4日間の地域もあります)で行うのが一般的ですがお供え物が多く、仏壇のあるご家庭ではキッチンを担当する人がとくに大変かと思います。
本日は私が旧盆中に作る定番メニューの「スンシーイリチー」をご紹介します。
「スンシー」は沖縄の方言で、マチク(麻竹)を発酵させた加工食品のことを指し、「シナチク」とも呼ばれています。
市場や乾物屋さんでは塩漬けのものが売られていて、塩抜きをしてから料理に使いますが、最近では塩抜きされて水煮パックになっているものがスーパーで売られているので、私は便利なこちらを使います。
この水煮が売られる前は時間をかけて自宅で塩抜きしていました。
「イリチー」は、炒めた素材をたっぷりの出汁(カツオ出汁や豚出汁)で煮含めた料理のことなので、「スンシーイリチー」は、スンシーや豚肉を出汁で炒め煮した料理、ということになります。
スンシーと一緒に炒め煮する素材は家庭によって様々ですが、私は義母に習った作り方で、短冊切りの豚三枚肉、カステラカマボコや、戻した干しシイタケの千切り、こんにゃくなどを使います。
あっさり仕上げたいので、使うお出汁はカツオ出汁のみ。
おかずにもいいし、お酒のおつまみにもピッタリです。
今月初めに台風が来て、その後、スーパーやファーマーズマーケットなどでは野菜があまりなく、そういった野菜不足の時にも、スンシーのような乾物類を使った料理は活躍してくれます。
塩抜きしたり水で戻したりと、多少の手間はかかりますが、食物繊維も豊富に摂れるし、作り置きしておけば忙しい日の一品としても重宝です。
フレッシュな野菜ももちろん美味しいですが、乾物を使った料理もいくつかレパートリーがあると日々の食事作りの幅が広がると思います。
沖縄のみなさん、ぜひぜひスンシーイリチーに挑戦してみてくださいね。