やんばる(沖縄の北部)の実家には、小さな家庭菜園があります。
父と母が育てた無農薬の野菜が、食卓を彩っていました。
幼い頃のある日、母が夕食の一品で出した和え物の野菜にびっくり!
あれ?この野菜は、家庭菜園の側に生えていた雑草だ。
え〜雑草も食べるの?なんて驚いた記憶があります。
母は、「これは、ニンブトゥカーと言って とても栄養のある植物で、おじいちゃんたちは昔、痔の薬として食べていたよ」と話してくれました。
スベリヒユという名前の薬草で沖縄では、方言で「ニンブトゥカー」と呼ばれています。
漢方でもよく使われている薬草です。
そのスベリヒユをやんばるの直売所で見つけたので懐かしくなり購入しました。
茹でてツナと和え物にしてみました。
茹でるとぬめりがあり、少し癖がありますが、好きな味、懐かしい味でした。
世界中の温暖な地域に生息していて、繁殖力も凄いので、雑草として扱われることもあります。
野菜として栽培している地域もあり、地方の直売所などで見かけることが多いと思います。
少し珍しい野菜なので、なかなか見かけませんが、もし直売所などで見つけたら一度は食べて欲しいと思います。
また出会えたら、違う料理にもチャレンジしてみたいです。