ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。
さて私、5月15日に開催されたマスターズ水泳短水路大会の沖縄会場にて、恥ずかしながら還暦記念に競泳デビューさせていただきました。
以前からスポーツジムで週3回は泳いでおり、受けているスイミングのレッスンもいつしか上級クラスになり、中学高校時代に水泳部だった娘に背中を押されて、初出場を決意した次第です。
水泳はジムのコーチが優しく丁寧に指導してくださったおかげで、少しずつ上達してきたのですが、それと同時にとても大切だと痛感したのが食生活でした。
私がアスリートフードマイスター3級を取得したのは、かつて娘が中学で水泳部に入部した頃のこと。
小学校からスイミングスクールの選手コースで鍛え抜かれてきた水泳部員ばかりの中で、学童スイミングの経験しかないヒョロヒョロとした痩せっぽちの娘の肉体改造を目指すためでした。
水泳部での日々の練習と筋トレを食生活でサポートした結果、いつしか娘はしなやかな筋肉を身につけ、高校2年と3年では県代表の一人に選ばれる選手に成長していました。
当時のアスリートフードマイスターとしての知識と経験を、まさか自分が実践する日が来ようとは!!
マスターズ沖縄会場の大会の前夜は、消化のよくない油脂、刺激物や香辛料、食中毒の原因になる可能性のある生ものを避け、消化吸収のいい白米と、優しい味わいの和食を腹八分ほどいただきました。
大会当日の朝食は、胃が食物で膨らんでしまうと泳ぐ際に不快なため、通常のバナナの半分ほどのサイズしかない沖縄産の島バナナを1本と、少量でも効率的にエネルギー補給できる餅を意識して、みたらし団子を少しだけ。
今回の大会では、25m自由形、50m自由形、25m×4のメドレーリレー、25m×4のフリーリレーの4種目に出場するので、レースの合間にゆっくりと食事をとる時間はありません。
そのため、お腹が膨れず、少量でも速やかにエネルギー源となる消化吸収のよい補食を、小まめにとる必要がありました。
そこで、会場での補食には、1個50gのミニサイズの塩昆布おにぎり、沖縄産の島バナナ、ミネラル補給にも役立つ一口サイズの塩ようかん(ようかんはコーチのおすすめでした)、サッとつまめるように串を外したみたらし団子、スポーツゼリー飲料などを持参。
ウォーミングアップで泳いだら一口、レースを1本泳ぐたびに一口と、小まめに栄養補給するようにしました。
ところで、なぜ私は大会当日の朝食にも補食にもバナナを選んだのか。
まずは、バナナに多く含まれる果糖は消化吸収が早く、速やかにエネルギーとなってくれるからです。
この果糖の他にも、少糖類のオリゴ糖や多糖類のデンプンなど消化スピードが異なる種類の糖類が含まれていて、即効性と持続性をあわせ持つエネルギー源としてアスリートを支えてくれる食材なのです。
さらに、発汗で失われるミネラルで筋肉の収縮に必要なカリウムやマグネシウム、筋肉のエネルギー源となるアミノ酸なども含まれている、とてもすぐれた食品でもあるからです。
という訳で、大会の成績ですが、こうした食の工夫の努力が実を結び、コロナ禍のせいか当日の選手の棄権が多く、特に私の出場した60〜64歳の女子の参加者が少なかったこともあって、25m自由型はなんと1位、苦手な50m自由型は2位、4×25mメドレーリレーと4×25mフリーリレーはベテランの仲間たちのおかげでいずれも1位という驚きの好成績を残すことができました。
アスリートフードマイスターとしての知識は、ご自身がスポーツを楽しむ方にはもちろん、部活生やアスリートのお子さんを持つお母様、アスリートのお客様が多い飲食店の方などにも、実践的で非常に役立つものです。
興味のある方は、ぜひ「アスリートフードマイスター」で検索してみてくださいませね!