野菜ソムリエプロ手登根節子の「うるま市特産おうごんいも(黄金芋)の魅力」

皆さん、こんにちは。
野菜ソムリエプロ&テトネーぜキッチンの手登根節子です。
今回は手軽で美味しい「黄金芋の炊き込みご飯」をご紹介します。

黄金芋はサツマイモの一種で、沖縄県うるま市与那城伊計島が主な産地です。
平成6年に当時の与那城町長が「島おこしを図りたい」と茨城県より種を持ちこんで、生産の振興を図ったのが始まりといわれています。
鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴の甘みが強い粘質系の(ねっとりした)芋です。

沖縄の農産物の代表ともいえるサツマイモは、栽培が始まったのは17世紀初め頃といわれ、野国総管によって中国から持ち帰り、地頭の儀間真常が栽培法の研究を重ね、琉球王国に普及させたといわれています。
さつまいもはその後、江戸時代に沖縄から薩摩(現鹿児島県)に伝えられ、日本本土に広まったようです。
したがって、沖縄ではさつまはつけずに単に「ンム(いも)」と呼ばれてきました。
果肉が紫色の紅芋は沖縄伝統野菜の一つで、主に製菓用に使われています。

黄金芋のオレンジ色の果肉にはβカロテンが含まれ、ビタミンCやビタミンEのほか、カリウム、カルシウム、マグネシウム、銅などのミネラルも豊富。
活性酸素を抑える抗酸化力にも優れています。
切り口から出る白い粘液はヤラピンと呼ばれる成分で、緩下作用があり、食物繊維と合わせて便秘解消に効果があります。

黄金芋をはじめとする、サツマイモの主成分「デンプン」は加熱すると一部が糖質に変わり甘みが増しますが、カロリーは米や小麦の1/3程度。ヘルシーで美容効果が高い女性にうれしい野菜といえるでしょう。

炊き込みご飯の作り方
①黄金芋はよく洗い、皮付きのまま2㎝ほどの角切りにする。
②研いだ米に水又はだし汁を入れ、①と塩昆布を入れ炊く。好みでゴマをふる。

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