野菜ソムリエプロ當間好乃の「淡路島のタマネギと息子」

先月末、我が家の長男が久しぶりに勤め先の神戸から帰郷しました。
空港へ迎えに行くと、何やら重そうなリュックと両手にお土産らしきものを抱えて車に乗り込む長男。
その充実した元気そうな表情を見て、何よりだと嬉しくなる私。

家に着くなり、例のリュックからゴロゴロと立派な玉ねぎを次々と出してきて、その数なんと10個!!
手に取ると1個でもずっしり重たい。「ん!?」私が知っていた今までの玉ねぎの感じじゃない。

そう思っていると、長男。
「向こうで食べた時にあんまり美味しくて感動したからさ。」

その何気ない言葉に、胸が熱くなり涙腺が緩んでしまうという始末。
その日の晩は、「淡路島の新玉ねぎ」の豚しゃぶサラダが主役になりました。
ドレッシングも淡路島の新玉ねぎとシークァーサーを使った淡路島と山原のコラボドレッシング。

美味しいは人類共通の何ものにも変え難い、至福の時。
家族との思い出のなかに、今も、きっと未来にも美味しいがある。
美味しいは大切な人との絆を育み、離れていても心を繋げてくれるんですね。
わずか42時間の滞在でしたが、母としてはこの上ない幸せな時間でした。
「人」と「良」という字を合わせて「食」という字になる、とよく言われますが、あらためて大切にしていきたいなと感じました。

写真は、その日の思い出の淡路島のタマネギたっぷりの豚しゃぶサラダ。
沖縄は、今は梅雨真っ只中。
沖縄のゴーヤーと豚肉を合わせて疲労回復、夏バテ防止にも役立つ定番メニュー。
ドレッシングには昨年漬けた梅干しと淡路島のタマネギを使って追いタマネギで贅沢に楽しみました。

玉ねぎのシャキシャキ感が鬱陶しい季節を吹き飛ばしてくれますよ。お好みのドレッシングで。

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