立春を迎えたとはいえ、日本列島には最強寒波が押し寄せ各地豪雪に見舞われ、多くの影響が出ています。
これ以上の被害など出ることがないようお祈り致します。
沖縄では植物たちは一足早く春を迎え、我が家の庭では寒緋ザクラが満開になり、メジロが春の到来を愛でるかのように花から花へ飛び交っています。
昨年末には最愛の母が他界し、しばらくブログをお休みさせて頂いておりました。
多くの方々に丁重にお弔い頂き、七・七忌の法要も済ませることができました。
季節の風物や芸術を愛した母でした。
最近では至る所で母の気配を感じることもあり、私も新しい日常を迎えています。
さて、早速ですが、今回の私の推し野菜は沖縄では今がまさに旬の「春菊」です。
一足早く春の息吹を頂いて、寒さに負けない強い身体を目指しましょう。
春菊の原産地は地中海沿岸と言われていますが、欧米では観賞用として用いられ、最初に野菜として食用としたのは中国だそうです。
春菊の種類には西日本に多い葉が広く丸みのある大葉種と東日本に多い切れ込みが深い葉の中葉種、小葉種があります。一昔前までは沖縄でも大葉種が主流でしたが、最近では写真のように中葉種を栽培する農家さんも増えてきました。
一般的には大葉種の方が苦味が少なくマイルドな味わいです。
いずれにしても、春菊は栄養満点なお野菜。
β-カロテン(必要に応じてビタミンAに変換される)、ビタミンB、ビタミンC、葉酸、鉄分、カルシウム、を多く含み、生活習慣病予防や骨粗鬆症予防、老化防止、美肌効果などあらゆる健康効果が期待ができます。
また春菊特有の香り成分は食欲増進効果や消化促進効果が期待できると言われています。
一方、えぐみ成分であるシュウ酸は30mg/100gと少なく、ホウレンソウの約4%ですので生で食することもできる優れた緑黄色野菜です。
今日はそんなビタミン・ミネラル豊富な春菊と相性の良い豚肉に、消化吸収を助けるジアスターゼを含む大根も一緒に巻いて、しゃぶしゃぶにして食しました。
薬味に生姜や茗荷の千切りを合わせて巻くと、一層美味しくお召し上がり頂けます。
ゴマだれやオリーブオイルなどの油分と一緒に摂るとβ-カロテンの吸収も大幅にアップします。
豚肉は予め塩麹を塗っておくとより柔らかく、味わい深く美味しく頂けます。
あらゆる食材が高騰する中でも、お財布にも優しい安心安全な旬の地元野菜。
しっかり食べて冬を乗り切りましょう。

