野菜ソムリエ上級プロ堀基子の「台風被害フルーツの購入で農家さんを応援したい!」

ベジコラボOkinawaのメンバーブログへようこそ!
代表の野菜ソムリエ上級プロ堀基子です。
メンバーが3日おきにフレッシュな情報をお届けする、このメンバーブログを通じて、一人一人の得意分野や個性を知っていただけたらと存じます。

今年の夏の沖縄は、早々と6月初旬に沖縄本島を直撃した台風2号を皮切りに、8月上旬の台風6号の直撃とUターンで大打撃を受けました。
例年に比べると台風の接近数は非常に少ないと思いますが、長時間にわたって強烈な暴風にさらされた台風6号では、多くの農家さんが甚大な被害を受けました。

台風接近の予報が出ても、少しでも長く樹上で完熟に近づけたいとギリギリまで待つ間に、徐々に強まる風に揺さぶられれば果皮が傷つきます。
台風でハウスのビニールが破損すれば、傷や色ムラが出来てしまい、出荷できなるなくこともあります。
なんとか台風前に収穫できても、航空便や船便などが台風で欠航し、地元の直売所なども臨時休業となってしまえば、もうお客様に届けるすべはありません。
まだ収穫には早い段階であれば、前回ご紹介した「ぐしちゃん銀バナナ」さんのように、泣く泣く台風が通り過ぎるのを待つしかないのです。
ましてや多くのフルーツの収穫期は限られており、夏の最盛期に壊滅的な被害を被れば、来シーズンまで収入が途絶えることにもなりかねません。

そんなとき、私にできることといえば、その被害の状況を全国の皆様に知っていただけるように伝えること、そして被害を受けたフルーツの購入で農家さんを応援すること。
台風直前の直売所などには、収穫を急いだフルーツや野菜が山積みとなるので、必ず足を運んで購入しています。
台風通過直後にも被害を受けたフルーツがたくさんあるのですが、果皮に傷が多いものや色ムラがあるものは、購入を避ける方が多いのも事実です。
8月の台風6号は滞在時間が非常に長かったため、出荷できずに農家さんの手元で冷蔵されていたフルーツも多く、人づてに購入者を求める連絡が入ることもあります。
こんなときこそ地元の野菜ソムリエの出番!
少々傷があろうが、色ムラがあろうが、農家さんの応援になるのなら、喜んで購入する野菜ソムリエ仲間が少なくないのではないかと思います。

私は台風6号の後、台風被害を受けた訳あり沖縄県産フルーツとして、パイナップル「ゴールドバレル」、極小粒ナノシードの小玉スイカ「ぷちっと」、ギフト用に大切に育てられたのに色ムラと黒点が出てしまったアップルマンゴーを購入させていただきました。

強風で傷つけられたのか、ゴールドバレルは葉が切られていましたが、驚くほど糖度が高く、非常に美味でした。
小玉スイカはよく見ると表皮に少しだけ傷がありましたが、割れなどは一切なく、ピノガールよりもさらに種が小さくて食べやすかったです。
マンゴーはご覧の通り食べ頃のピークで、色ムラと炭疽病の黒点がありましたが、傷んでいるわけではないので、黒い部分だけ切り取ってしまえば問題なく、とろけるような甘みを満喫!
ぐしちゃん銀バナナ農園さんからいただいたバナナと合わせたら、至福のデザートになりました。

ぐしちゃん銀バナナとマンゴーはかなり量があったので、冷凍保存することに。
バナナは皮をむき、スライスしてから、1本を丸ごとラップで包んで冷凍すれば、凍ったままヨーグルトに加えたり、パンケーキの生地に加えたり、スムージーに使えて便利です。
マンゴーは皮をむき、ダイスカットして、冷凍用保存袋に入れ、平たく並べ、できるだけ空気を抜いて冷凍しておき、半解凍で食べると、100%マンゴーシャーベットを楽しめます。

まだ9月も半ばで、これからも秋台風が接近してくるかもしれません。
全国の農家さんに大きな被害が出ないよう、心からお祈り申し上げます。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
次回もまたどうぞお楽しみに!

カテゴリー

PAGE TOP