野菜ソムリエプロ當間好乃の「私のおすすめサクランボ(桜桃)」

大粒品種『紅秀峰』は期待の新星!!
サクランボの高級品種といえば佐藤錦(サトウニシキ)が有名ですね。
「紅秀峰(ベニシュウホウ)」は晩生種で佐藤錦より2週間ほど遅く収穫が行われ、露地物は山形辺りでは6月下旬〜7月中旬に収穫されています。

「紅秀峰」は昭和54年に「佐藤錦」と「天香錦」という品種を交配して開発された比較的新しい品種で人気度の高い「佐藤錦」に比べて大粒で果肉が硬く、歯応えがあり糖度も高いことが特徴です。

また、「紅秀峰」は気温が高くなる7月中旬になっても実が固く高温にも強く日持ちが良いので、実が柔らかく繊細な「佐藤錦」に比べ、輸送面でも大きなメリットがあります。
ですので、お取り寄せしてご家庭用はもちろん、大切な方への季節の贈り物としても安心して送ることができる好適品種といえます。

全国のサクランボ生産量の約3/4近くのシェアを誇る山形県。
その山形での品種別生産量第1位は「佐藤錦」で約72%、2位が『紅秀峰』で約16%、続いて「紅さやか」「ナポレオン」と続きますが5%以下になります。

サクランボは身体の機能を正常に保つのに欠かせない、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類をバランスよく含み、またカリウム、カルシウム、鉄分、亜鉛といったミネラル類も含み、抗酸化作用のあるアントシアニンも含んでいますので、見た目の可愛らしさに負けない中身の優れた魅力も見逃せないところです。

写真の『紅秀峰』は以前、長らくお世話になった庭師の方が、作られたもの。
ご実家のさくらんぼ農家を継がれるために山形に帰られてから今年で3年目の初夏になりました。
大変素晴らしいお仕事をされる方でしたので、帰られると知った時は内心残念な思いもありましたが、翌年送って頂いたこの『紅秀峰』を食べた瞬間に、そのお人柄や熱心に手入れされるご様子が手に取るように思い浮かび、感慨深い気持ちになりました。
それ以来、毎年の我が家の初夏の風物詩としてお取り寄せしているサクランボです。

年に一度のサクランボは、その実りの喜びと、またお互いの元気と感謝を伝えるお便りになりました。

DRAW FARM

山形県さくらんぼ農家

drawfarm00@gmail.com

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