野菜ソムリエ上級プロ津波真澄の「ミネラルたっぷり!沖縄黒糖のすすめ」

皆さんは普段、どのようなお砂糖を使っていますか。
その中に、「黒糖」は含まれていますでしょうか。
そしてその黒糖は、沖縄の黒糖でしょうか。

実はこの度、「黒糖活用新規開拓の展開に向けた新たな用途開発検討会」の検討委員として会に参加し、改めて沖縄黒糖の魅力を学んでいます。
そこで今回は、黒糖の魅力についてご紹介します。

沖縄は今、さとうきびの収穫期。製糖工場はフル回転で稼働しています。
2メートルほどの長さのあるさとうきびをまず小さく切断し、圧搾機に数回かけて汁を搾り出し、不純物を沈殿させて濾過した液を加熱し、濃縮。
その後、攪拌しながら空気を含ませ、冷却して黒糖にします。
つまり、さとうきびの汁をそのまま煮詰め、大地の恵みをまるっと凝縮したのが黒糖です。

一方、濾過した液から糖分以外の成分を含んだ糖蜜を取り除き、精製したものが上白糖やグラニュー糖、氷砂糖、三温糖などです。
これらの砂糖と比べ、黒糖には、体内の水分を調整してくれるカリウムが約550倍、強い骨を作るカルシウムが約240倍、また精製された砂糖にはほぼ含まれていないマグネシウムや鉄分、亜鉛も含まれています。

さて、このように栄養豊富な沖縄黒糖は、どこで作られているのでしょう。
現在、黒糖を製造して県外に出荷しているのは、離島八島(伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島)のみ。
そして各島の土壌や天候、栽培方法の違いが、それぞれの黒糖に特徴をもたらしています。味だけではなく、香りや色、形、食感も違うんですよ。
例えば、塩味が強いもの、苦味が強いもの、硬いもの、口の中でほろっと溶けるものなど… おもしろいでしょう?

現在、この八島の黒糖を詰め合わせたセットが県内外で販売されているので、ぜひ一度食べ比べてみてください。
すると、この島のものはこの料理に合う!この島のはあのお菓子に!これはそのまま食べていたいかな、など、いろいろ想像が膨らみますよ。
私も実際食べ比べてみて、用途によって使い分けるようになりました。

ご自身で食べ比べてみた後、プロのシェフの味覚分析と比較してみるものおもしろいかも。
シェフの味覚分析はこちら(https://www.okinawa-kurozatou.or.jp/story/p4)

さとうきびが新鮮なうちに製糖する沖縄の黒糖は、品質が高いことでも知られています。
黒糖を選ぶ際は、ぜひ沖縄県産「純黒糖」を!料理もスイーツも、味に深みが出ておいしさがアップすること間違いなし!

津波真澄 Instagram: https://www.instagram.com/masumitsuha/

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